2023(令和5)年末、大和国元興寺を参詣する際、興福寺に立ち寄りました。
予定をギッシリと詰め込んでいましたので、興福寺にはホンに立ち寄る程度の認識でいました。

元興寺に向かう前、猿沢池の様子です。

朝8時時30分頃でしたが、既に〝天照大神の恵み〟は強うございました。
「保存修理工事」の通知が示されていました。
2031(令和13)年の工事が完成する予定だそうです。
この時は、フェンスが設置されていましたよ。
五重塔の基壇から初層部分に足場が組まれていました。



興福寺五重塔は、光明皇后の発願によって730(天平2)年に創建されました。
しかし、高層建築物であったことから落雷による焼損、兵火や類焼などもあって、現在の五重塔は室町時代の1426(応永33)年に再建されたものです。
今回の保存修理は、
①屋根瓦の全面葺き替え
②軒廻りや造作等の木部の修理
③漆喰壁の塗り直し
をおこなうことになっています。
詳細については、奈良県や興福寺のHPをご参照ください。
今夏(2024夏)、ちょいとだけ興福寺に立ち寄りました。

五重塔は、完全に覆われていました。

まるで建設中のマンションの如きでしたよ。
辛うじて、相輪の様子が判りますね。

この画像を撮ったら、工事関係者の兄ちゃんがフェンスを閉めました。
工事中の写真撮影を、待ってくれていたのでした。
こういう配慮は嬉しいですね。
2030(令和12)年まで、興福寺五重塔の姿を見ることはできません。
でも、この工事は未来に興福寺五重塔を伝えるものですからね。
気長に、そして無事に工事が完了することを祈念しましょう。