愛染明王(仏像ワールド「頼朝公の愛染明王 高野山金剛三昧院祈祷開眼」)

「株式会社MORITA」様本社へ紀伊国高野山金剛三昧院モデルのTanaCOCORO「愛染明王」3版を迎えに行った時、何時もお世話になっているスタッフ様に
  「木造の愛染明王って、未だ残っていますかねぇ?」
とうかがったところ、残り1体だけということでした。
現物と対面し、TanaCOCOROサイズよりも大きな愛染明王の姿を楽しみました。
  「次の生産予定はどうですか?」
とうかがったところ、生産は終了してしまい、今後金剛三昧院からの生産依頼が無ければ再生産はされないのだそうです。

こういうのって「運命」ですよね(笑)。
そのうちって考えていたのですが、〝そのうち〟が案外早く到来してしまいました。

当方にも諸々とあったのですが、優先順を入れ替えて、木造・愛染明王を連れて帰ることになりました。


外箱は、こん感じ。

 

蓋を開けて、説明書き等を除けると

愛染明王のお顔が見えています。
台座は、裏側が見えていました。

先ずは、箱から台座を取り出します。

同じ高野山金剛三昧院モデルでも、TanaCOCORO「愛染明王」とは異なり、木造「愛染明王」は台座に愛染明王を乗せる仕様となっています。

愛染明王を乗せると判らなくなってしまいますが、木目が温かいですね。



台座を開店させると

裏側はこの様な感じです。
TanaCOCORO「愛染明王」だと、後ろに鳥居形の部品が吐いているのですが、木造「愛染明王」には、その装飾はありません。



さて、遠景の光背を装着します。

未だ本体の愛染明王が座っていないのに、密教仏の佇まいが感じられます。
光背や台座の装飾等が持つ法力が、本体の愛染明王と連携津して〝密教仏・愛染明王〟が力になるのでしょうね。

 

光背を装着した台座を、真横から観ていま
後方が平らになっていますので、壁面にピッタリと安定しそうですね。
曼荼羅を後ろに掛けると、愛染明王のパワーを増大させることができそうですね。



光背を装着した台座を後方から観ていきます。

あらっ、意外とスッキリ(笑)。
でも蓮弁や宝を囲む宝珠たちが、妥協の無い繊細さで再現されています。
TanaCOCORO「愛染明王」にある鳥居形装飾は付属していませんがね。


一度、「株式会社MORITA」様本社で見てはいるのですがね、

「河越御所」に連れ帰ってから汲んでみると、また印象が変わって見えるのですよ。
「河越御所」に連れ帰ったポリストーン製のTanaCOCORO「愛染明王」3体は何れも目力が強力な〝凄い法具〟と化していますが、木造「愛染明王」は大きさもさることながら、木に彩色を施しているということで感じられる艶やかさが際立っています。
この「湯谷や傘」は、これ意向の画像でも感じ取ることができるでしょう。


360度、回して観察します。

今年(2025年冬まで)は重文指定記念で、金剛三昧院祝意棒に宿泊しなくても本物の愛染明王②逢うことができますからね。
まぁ、後方へと回り込むコトはできないでしょうが、可能な範囲で観察してこようと考えています。



獅子冠に注目してみます。

睨んでいますね。
イイんですよ、このくらいの気魄が無いとね。
「河越御所」の一員になったのですから、相応に気概を示してもらわないとね(笑)。



獅子冠を、斜めかぁ観ています。

あらっ、TanaCOCORO「愛染明王」では五鈷鉤(ごここう)となっている箇所が五鈷杵になっ・・・

 

別角度から観ると、ちゃんとした五鈷鉤になっていました。
視点によって見える/見えないが生じますからね。
善哉善哉。



獅子冠から視線を下ろし、愛染明王のお顔を観察していきますね。

ほらっ、木造ならではの〝艶やかさ〟がお解りいただけますでしょうか?
〝しっとりした感じ〟を受け止めていただけると幸いに存じます。
在庫1体でしたのでね、購入オーディションはありませんでした。
でも、ご覧いただいている〝目力の強さ〟でごあいます。
これを「運命」と言わずして、何と表現しましょうや。



獅子冠と愛染明王のお顔のコラボレーションにございます。

法具(左手で五鈷鈴/右手で五鈷杵)を手にしていますのでね、強い法力を放っている画像になりましたよ。
待ち受け画像に使えそうですね。
皆様、どうぞご利用くださいな。

因みに、「河越御所」サイトから画像を盗んで悪用すると相応の対処をしますので、ご注意くださいね。



第一の手(左右)を観察します。

右手には蓮華が握られ、冠の透かし彫りの後ろに蓮華が隠れています。
左手でも何かを握っていたかもしれません、
金剛三昧院モデルに限らず、愛染明王の六臂のうち、一臂は何も持っていないそうなのです。
祈禱をする際、その内容に関連する物を持たせて祈願するのだそうですよ。
何かで読んだことがありますの、記憶は定かではありませんがね。



第二の手、左手では市なりの強い弓を持っていますね。

そのうち比較してみますが、TanaCOCORO「愛染明王」の弓よりも太いのです。
しかも、長いのです。
弦こそ張られてはいませんが、かなり遠くまで矢を放てそうです。
例えば、海を越えた異国の標的でも易々と射落とすことができますね(笑)。


第二の手、右手では鏑矢が握られていますね。

鏑矢は、ちょいと短いですね。
人差し指、TanaCOCORO「愛染明王」程ではありませんが、長いです。




第三の手、左手では五鈷鈴を、右手では五鈷杵を握っています。

通常の証明の下、木造「愛染明王」を撮影しています。
機械掘りということですが、とてもきめ細やかな造形になっていますよね。
それでいてポリストーン製と同様に彩色しているのでしょうが、
 ポリストーンに乗っけられた彩色
 木に乗せた彩色
は、似て非なる仕上がり具合です。
優劣ではなく、見た感じの印象の相違です。



角度を変えて、法具を手にしている左右の手を観ています。

左手に五鈷鈴、捻った右手に五鈷杵を持つ姿は、著名なものとして相模国清浄光寺所蔵「絹本著色 後醍醐天皇 御像」がありますね。
まぁ、金剛三昧院「愛染明王」の方が時代的にも先に造られた訳ですがね。

偶々ですが、この2枚の画像、愛染明王の腕に明かりが反射していて、まるで生きているかの様な質感が生じています。
まぁ、ある意味〝生きている〟愛染明王なのですがね(笑)。


五鈷鈴・五鈷杵を持つ両手を、正面から観ています。

いや~ぁ、凄いですよねっ、機械彫り。
そのうち、左手は五鈷鈴を鳴らし始めそうですよ。



蓮の台座の上に、木造「愛染明王」は坐しています。

TanaCOCORO「愛染明王」は明王と台座が一体化していますが、木造「愛染明王」は別です。
同じ造形でも、サイズ違いや仕様違いがあると相違点を楽しむことができます。
蓮弁も丁寧に形作られ、本物の植物の様に見えます。



台座と同じ高さの視点で観ています。

暗くなってしますが、宝瓶からにょきにょき出てきた蓮弁で台座が構成されています。
蓮弁の反り返り、個体差がありますね。
こうした細やかなところが、躍動感や生命感を演出しているのでしょうね。


そのまま、視点を下げていきますと

火焔型装飾を付した宝珠が、並べられていますね。
何と緻密なことでしょう。
木目も見えていますね。

 

台座下層の彫刻もまた、緻密ですね。
TanaCOCORO「愛染明王」の時は、この部分を余り注視しませんでした。
繰り返しますが、機械掘りって凄いですよね。



「河越御所」的には、余り源頼朝に対する印象・感情はよろしいものではありません。

が、TanaCOCORO「愛染明王」で存在を知り、2度の再販を追い掛けたことによって魅力を知りました。
更に、源頼朝没後に北条政子が運慶に依頼して造像したもので、〝源頼朝等身大〟というだけで、源頼朝本人とは関係が希薄だということも判りました。
そうすると親近感が湧いてきましてね(笑)。
2024(令和6)年の夏と年末、高野山金剛三昧院を参詣してガラス越しに本物「愛染明王」を拝見しました。
「大っきい金剛三昧院モデル愛染明王、欲しいなっ」という気持ちが高揚し、何れ「仏像ワールド」ブランドの木造「愛染明王」を迎えることを決めました。

「河越御所」に木造「愛染明王」を迎える機会は2025(令和7)年7月、唐突に訪れましたが、これも「運命」の為せる業ですね。
因みに「河越御所」が愛染明王に期待する功徳は恋愛などではありませんからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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